2013年02月22日

神の力

 いつブログ書いてんの?って聞かれました。

 大抵は携帯にちょこちょこ書き留めておいて、まとまったらPCにメールしてコピペするだけ。
 私のは日記じゃないので、それで十分。

 さて、毎日いろんな方とお会いでき、しかもほとんどが自営の方ばかりなので、様々な考えや経歴があって、とても面白い。
 皆さん土俵際で必死で仕事して生き残っている。

 自営に限らず、仕事を一所懸命やっていると、“ここ一番”で、神頼みしたくなる時がある。
 大きな取引や、ずっと夢見ていたことが実現しそうなとき。

 神を信じるかどうかはともかく、もし神がいたとして、そんなこと頼んだって叶えてくれないと思う。
 ていうか、神様もきっと忙しい。

 ソマリアやカンボジアの人を助けなきゃならないし、日本でだって重病の人や児童虐待にあっている子を助けなきゃならない。
 少なくとも我々がもう少し裕福になるためになんて、神の力が浪費される事などあるまい。
 
 もっと本当に悲しい事のために、神の力は、あるべきじゃなかろうか。

 当たり前ですが、仕事に関しては地力本願で夢を叶えるしかない。
 謙虚に何かに祈るのは素晴らしいし、私もいろんなものに祈っているけど、それは感謝が過半であるべきだし、仕事に関してのみ言えば、恨みごとを言う筋ではない。

 誤解を避ける為に申しておきますが、毎日仕事のことばかり考えていると、私的な悩みを抱えた方のことまで考えてモノを言わなくなるので、これはあくまでビジネスでの話に限定してお読み下さい。他意はありません。
 あ、ちなみに私は、一般的な意味での有神論者ではありません。  


Posted by たまじゅん at 08:09Comments(0)

2013年02月16日

ビジネスモデルとビジネスの違い

 第11回ビジコンが終わった。
 私としては応援していた“妹分”秋山真穂と、“覇王”近藤カオリンが受賞して、まずは素直に嬉しい。
 何しろ過去最多130組を超える応募数からの最終6組だから、受賞に価値があることは間違いない。

 反面、受賞が実際のビジネスに直結するかと問われれば、答えは明確に「NO」。
 彼女たちの真価が問われるのもこれからだ。

 そもそもビジコンは、プランを競うコンテストだ。
 作成にあたってアドバイスしてくれるのは公共機関の診断士さんだし、審査員も半分は実践者ではない。

 受賞すれば人脈は一気に広がり、メディア露出が増え、各種の後押しの副産物があるものの、受賞後もまだSOHOしずおかやB'nestに頼っているようだと、ビジネスでの成功はおぼつかない。
 出来るだけ早く経営者として独り立ちしなきゃならないし、SOHOもB'nestもそれを望んでいる。

 さて、コンテストでは、プランの「新規性」や「独自性」「差別化」といったものが重視され、既存のサービスとどこが異なるのか、結構突っ込まれる。
 また、「プロモーション手法」や「リスクファクターの分析と解消」などの構築も必須だ。

 しかし実際のビジネスでは、ムキになって新しい価値を創造しようとする必要はない。
 プロモーションもリスクも、走りながら考えるのが正しい。

 そして短期に黒字化しようと思ったら、むしろ既存ビジネスに取り組んだ方が全然早い。
 そこでは純度の高い新規性も差別化も、求められることはない。
 せいぜい応用編というか、まあ何らかの既存の組み合わせに過ぎない。
 
 新しい価値の創造とは、「このサービスを求めている人がきっといるだろう」という仮説を下に、ビジネスモデルを構築することになるので、収益化までのルートが遠い。
 まずはユーザーに、そのサービスで何が得られるか理解してもらわなきゃならない。
 そしてユーザーが、そのサービスを必要としていると自覚させなきゃならない。

 これが逆に、衣食住性といった基本的欲求に起因するものの場合、そのルートをすっ飛ばせる。
 誰だって服を着るし、食事するし、家が欲しいし、節句巣をしたい。
 理解も自覚も促す必要はない。競合に相対的に勝つだけでいいのだ。

 新しい価値の場合は、それを欲しいと思わせるハードルが存在し、キャッシュポイントの設定が困難なのだ。

 しかしそれでも、新しい価値を想像して先駆者になろうという方たちに、私は敬意を払う。
 何より実際に店舗応援団では、新しい価値の創造に取り組んでいる。

 市場価値の新規性を大雑把に分けると、こんな感じだろうか。ついでに( )内に私の事業の位置づけも記す。

①全くの新規分野
②既存のものを変化させて市場に落とす(店舗応援団)
③既存のものに付加価値を加え新規性を創る(スイーツタウンプロジェクト、Annyのお気に入り)
④政策などで社会に必要になっていく事がほぼ確実なもの(サービス付き高齢者向け住宅)
⑤既存のビジネス(飲食業、建築業、不動産業、レジャーホテル)

 ①に近いほど、難易度が高くキャッシュポイントが設定しづらい。

 自分の生み出した価値が、社会に必要か否かを図る指標は、民間の起業においてはただ一つ「収益」のみでいい。
 それ以外は、趣味でありボランティアであり、あるいは官公庁が取り組むべき仕事なのだと思う。

 そこに素晴らしい価値があるなら、収益を挙げて、継続させていってほしい。
 実践者集団(株)店舗応援団では、そういう段階に対してはお手伝いできます。  


Posted by たまじゅん at 13:14Comments(0)

2013年02月11日

資格~環境~不平等

 若い方で、どういう資格を持ってれば有利でしょうか、と相談に来る方がいる。
 そういう方は大抵が、「秋までは勉強して資格をとって、それから起業しようと思う」とかおっしゃる。

 結論から言えば、今どき弁護士や歯科医師であっても営業ができない人は仕事がなくて苦しんでるのに、少々の資格が起業に有利に働くことはない。(「就職」には有利かもしれないけど。)
 その仕事をする為には持ってて当然みたいな資格を、学生ならともかく、仕事を休んで学校に通って取得しようなんて、どうかと思う。

 執拗の謗りを免れないが、そしてあえて繰り返しを承知で言うが、仕事を中断してとった資格より、どんなんでもいいから仕事しながら深夜や早朝や休日に勉強して取る資格の方が、ビジネスに活かせる。

 ていうか、いい若いものが、資格や起業のために中期で仕事を休んじゃうようでは、起業してからハードワークに突入しづらい。そういう方が経営者になってから、社員が「資格を取りたいから3ヶ月休ませてくれ」と言ったら、どう答えるのだろう。
 これは私の経験則ではなく、見てきた事例がそうなのだ。

 起業を予定するなら、正社員じゃなくていいから仕事は中断しないで、せめてモノを売る仕事をしていた方がいい。
 コンビニでも居酒屋でもガソリンSSでもいい。これはスポーツみたいなもんで、中断しちゃうと商売の感覚が鈍るから。
 ていうか、そのモノを売る職場でイマイチ活躍できなかった場合には、起業も再検討したほうがいい。

 あと既に本業をお持ちの零細経営者で、異業種に進出しようとするなら、体制が整うのを待ったりしない方がいい。
 現在の事業は自分がトップセールスを維持した上で、おベンキョーや資格取得などより先に、事業に取り掛かるべきだと思うが、どうでしょう。

 ちなみに私が介護事業(サービス付き高齢者向け住宅)に進出しようと思ったのは、法改正があった2011年。
 もちろん私は介護士などの資格は持ってないし、やったのは法改正のポイントの徹底調査と、いかに早く事業参入をするか、という行動だけだった。
 同時期に事業参入を計画したが、資格取得に走った経営者で、全く事業が進行していない方もおられる。
 自画自賛ながら、進行としては事業の収益化が先行し、やりたい事が後に来ており、私のセミナーを絵に描いたようなモデルになっている。

 ところで私が今持っている資格は、必要に迫られて取得したものばかりだ。
 勉強が苦手なので、はっきり言って誰でも取れるものばっかりだ。

 損害保険特級資格は、保険の手数料率を向上させたかったのでとった。
 宅地建物取引主任者は、そもそも会社に資格者が、当時は私しか居なかった。
 ファイナンシャルプランナーは、土地活用の提案営業をする際に、どんな立派なプランでも資格がないと胡散臭いので。
 1級建築施工管理技士は、建築工事の受注が順調で監理技術者が不足するのが見えたので取得した。

 当たり前だけど全部仕事の手を緩めずに、ていうかむしろ仕事を加速している時にこそ資格が必要になるから、どうしても普段以上に忙しい時に試験勉強期間が当たってしまう。

 でもそれでも、働く環境に恵まれてない方や、子育てしながら働く女性や、ハンディキャップのある方たちと比べれば、仕事しながら夜なべで試験勉強するくらい、全っ然大変じゃない。

 私は仕事も、いや勉強も運動もダメで自信がないことばかりだが、こういう事を語る際には、全然謙虚になる気になれない。

 やれる環境にある人は、やるのが大変な環境の人の分までカバーする気でやるべきだ。

 そうして生まれた雇用や納税が、社会を作っていく。
 やる人、やらない人の差が出来て、一見アンバランスなようで、そうではない。

 働けるものが自然に働き、働きにくい人を補っていくようになるべきだと思う。
 出産や病気や事故で、それらは入れ替わる時もあるのだから。

 そして働きづらい環境にある方たちが、チャレンジしやすい社会になって欲しい。
 元気で能力も十分ある若者が、失業保険をもらったり、助成金を目当てに起業したりなんて考えないで欲しい。
 元気で役所の窓口を説得できなきゃもらえない助成金なんて、原理上の不平等なんだと言ったら、言い過ぎだろうか。

 少なくとも私は、いつか能力以上に事業をやりすぎてクラッシュする事があるかもしれないけど、今後もリスクテイクする。
 クラッシュしたらその時は自分自身は破産するわけだし、何人かの雇用も一時的に消失する。
 でも、だからその恐怖で、健康を維持できる範囲で、寝る間も惜しんで働く。

 そこから生じるささやかな雇用や納税は、私のような不見識な人間が社会活動なんかするよりも、遥かに大きな果実を社会にもたらすと思うからだ。  


Posted by たまじゅん at 15:55Comments(0)

2013年02月08日

仕事をストレッチする

 最近私の周りで、女性起業家の鼻息が荒くって面白くなってきた。
 男性は・・まあ、やってる人もいればそうじゃない人もいる感じ。

 それはさておき、是非チャレンジに成功して欲しいので、たまにはオジさんらしくアドバイス。

 起業しようとか、事業を拡大しようとか思ったら、自分の仕事量に強引なストレッチをかけなきゃならない。

 これって結構難しくって、まあだからこそ新規のチャレンジは大半が失敗に終わっているんだろうけど、とにかく舗装された道と荒地とでは、走行するための仕事量には大差がある。

 経営者なら、チャレンジの局面で仕事の量は一時的に倍になっちゃったりする。
 でも元々一日に14時間とか働いてたりするから、時間を倍にするのは不可能だ。

 あるいは女性の場合、家庭とか子供とか様々な制約があって、思う存分仕事が出来ないケースが多い。

 じゃあどうすりゃ良いかっていうと、これは私がやってきた経験上、やり方は一つしかない。

 結論を先に行っちゃうと、絶対無理だと思う仕事量を予定に詰め込んじゃう。これだけ。

 手法としては、全てのワークに納期を設けるのがオススメだ。

 例えばゼロスタートで起業するとして、3年後にその事業で年収600万円欲しいとする。月額50万円だ。
 そしたら、それを可能にする3年後の損益計算書を作成する。
 そのまま2年後と今期の分も作る。

 で、今期の分を達成できる売上から、客単価と客数を割り戻す。
 そしたら月次の、あるいは局面ごとの、目標数値を設定する。
 目標数値達成のために、分母としてどれだけの見込み客が必要かを想定する。

 ここまで出来たら、行動に落とし込む。
 例えば日次の訪問目標数、協力機関との提携、それらをチェックするルーティンワークの設定、オピニオンリーダーとのパイプ、作らなきゃならないツールは何か、その為に読まなきゃならない資料は何か、etc・・・。

 そんな、あれやこれやの為の行動に、全て自分で締切りを設けるのだ。
 もちろん目標を達成するために数量を決めていくので、ビックリするくらいの仕事量になるだろう。

 決めた締切は、あなたの仕事の「納期」なので、相手が自分だからって破っちゃいけない。
 良いものを作りたいからたっぷり時間をかける、とか馬鹿なこと言ってちゃいけない。
 納期は絶対に守らないと、その後のビジネスなんておぼつかない。そんな人は、どうせ失敗する。

 そしてその合間に、未来のための投資をしなきゃならない。
 資格をとったり、本を読んだり、先達の話を聴いたり、セミナーに出たり、自己啓発をしたり、団体に参加したり。
 学者になりたいならいざ知らず、仕事したいなら、これらは決して日常の中心に居座っちゃならない。
 日々の仕事の合間にするから、価値があると思う。実際その方が実践に使えて、学ぶのも面白くなってくる。
 日常業務をおろそかにして、未来のための投資だけをしている人に、それを回収するときはこない。
 少なくとも私が知る限りでは、そうだ。

 まあこれだけだと解りにくいですが、think&vision2.0の会員にはコンサルしてますので、ご利用ください。
 そしてお間違えないようにお伝えしておきますが、我々店舗応援団がやっているのは、「ビジネスプランの作り方」じゃなく、「ビジネスの作り方」ですので、その気になった方はどうぞお気軽に(^^)。  


Posted by たまじゅん at 20:16Comments(0)