2015年05月31日

グライダー人間

 何かに引っ張られれば飛べるが、自力では飛び上がれない「グライダー人間」。
 学校が養成できるのはグライダー能力であって、自分で飛び立つ能力は社会でしか得られない、という本を読んだ。<※思考の整理学 外山滋比古著>

 まったく同感で、「学校に長くいればいるほど飛翔能力が低下する」という説にも賛成。
 かくいう私も(身勝手ながら)大学ではずいぶん飛翔能力をスポイルされたと感じているし、うちの社員にも中卒や高卒で飛翔能力の高いものがゴロゴロいる。

 てなことを書くと、「高学歴の成功経営者もいるではないか」という当たり前の、しかしバカバカしい反証を提示する者がいるが、そんな思考こそ飛翔能力の低さを露呈しているようなものだ。

 起業支援や経営指導をしていた頃、セミナーなどで「準備・計画するよりも、まず行動!」と話すと、「計画を立てなくてもいいのか?」などという馬鹿げた質問をしてくる者がいたが、それも学んでばかりで飛翔能力が低下している、悪い例であろう。

 そんな質問をしてくる者に限って行動できない。「計画ばかりして行動しない」ことを矯正するために、わざわざタイトに伝えている命題に、例外を示してどうなる。
 そんなもん、ケースバイケースに決まっているではないか。私だって期首には、当たり前に経営計画を作って金融機関に提出していますよ。笑

 そこまで微に入り細に入った説明がないと理解できないのが、グライダー人間の特徴でもある。
 あるいは成功への道が約束されるような法則や、魔法のようなフレームワークがあるとでも考えているのだろうか?

 うさんくさい成功法則本とかに惑われないでほしい。



Posted by たまじゅん at 15:25│Comments(0)
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