2015年05月05日

倦怠を制する希望

 いわゆる創業支援を2年ほどやってから、事業多角化研究会を立ち上げた。

 私は実業人(のつもり)なので、結果を最重視する。
 なかなか結果に繋がりにくい創業支援よりも、意欲のある若い経営者を啓蒙した方が、結果に繋がりやすい。

 そこでごく単純に、事業多角化研究会なのだ。
 誤解を恐れずに言えば、「脱サラしてゼロ起業」するよりも、「本業を持つ経営者が新規事業」に取り組んだ方が、成功確率も高く、成功までの速度も飛躍的に高い。


 本業を持ちながら異業種に取り組むことは予想以上のハードワークを伴う。
 そうして取り組んだ事業が収益化してからの後日については、正直に言って知った事ではない。
 仕事のし過ぎで体調を崩そうが、精神のバランスを崩そうとも、経営者であれば自己責任の範疇である。

 あるいは稼いだ収益で、経営者が贅沢しようが、私腹を肥やそうが、悪い事に手を染めようが、自由だ。そうしたければそうすればいいだけの話だと思う。
 
 そんな人は事業が継続できない、とは言わない。
 これはタイプの問題で、健康にバリバリ頑張れる人もいれば、半病人のように休み休みじゃないと頑張れない人がいる。

 またストイックに努力しないと大成しない人がいる反面、適度にストレス発散しないといけない人もいて、更には豪快に遊び豪快に働く人もいる。それはそれで消費に貢献しているんだし、誰にでも出来る事じゃないし、価値あることだ。


 ただ、大したチャレンジもせずに、親の事業を先細りさせていくだけでチンタラしている人に対してだけは「ああモッタイナイ」と思わずにはおられない。

 若い経営者には、希望と野心に満ちて欲しい。
 まだまだ疲労する年齢でもないのに、地域の団体活動に参加して、経営研究会や自己啓発に取り組んで、それだけで頭でっかちになってしまい、消極が積極に勝り、悲観が楽観を超えてしまい、若い頃にもっていたはずの進取の精神が退嬰に取って代わられ、やればできるのにやらずに歳を重ねる事は、才能と健康の無駄遣いに他ならない。

 多角化研究会を主宰する私ですら、50歳になったいま、参加してくれる若い経営者を見て、「俺ももっとやっときゃよかった」と思うくらいだから。



Posted by たまじゅん at 12:58│Comments(0)
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