2012年08月25日

真摯さとは

 痔の手術をした日、珍しく早く帰宅してTVを見てたら「もしドラ」の映画をやってた。

 前田敦ちゃんが主演で峯岸みなみがサブという、AKB好きにはこたえられないキャストだったのでつい見ちゃったけど、改めてドラッカーを見直すきっかけになった。

 ドラッカーでやっぱり今でも大きく心を揺さぶられるのは、この一節だ。

 「学ぶ事のできない資質、
  後天的に獲得することのできない資質、
  始めから身につけていなければならない資質が、一つだけある。
  才能ではない。真摯さである。」

 マネジメントが必要なのは、なにも企業経営者だけじゃない。
 組織に属しない者でも、利潤を追求しない場合でも、いや、どんな人間であっても、社会生活を営む限り必要なものだと思う。
 だから、生きる上で何かに向かう時、真摯さを前提にする事はとても重要なのだと思う。

 事業に取り組む際に、濡れ手で粟の儲け話を探したり、こづかい銭をかすめ取ろうとすれば、絶対にこける。
 自分が誰かに与える為に働く事を躊躇したり、自分の損得を考えている者の為には、人は動かない。
 給料分働いていると考えたり、やった事のない仕事は失敗してもいいと考える者に、キャリアは積めない。

 いつも思うのは、権利を過大に見積もる者に限って、義務は過少に捉えている。

 事業に関して言えば、自分はもう十分頑張っている、これ以上は出来ない、と思った時は危険だと思う。
 そんな時は表裏一体、他人を過小評価していたりする。少なくとも俺はそうだった。

 経営者はみんなもっと大変なんだぞ、この程度アサメシ前でこなす人はいっぱいいるぞ、俺の仕事なんて全然甘いぞ、っていう気持ちで事業に取り組みはじめてから、少しずつ結果につながり始めた。
 うぬぼれが強くて甘えん坊の俺にとっては、それが丁度いい真摯さだったのかもしれない。

 最初は心がけていたけど、今は本心から思えるようになった。俺なんかまだ何もしていないと、心底から思っている。
 子育てをしながら事業に取り組む人。
 ハンデキャップを持ちながら夢に向かっている人。
 恵まれた立場に安住しないでチャレンジを続ける人。
 まだ20代なのに謙虚に頑張る人。
 身の回りには、すごい人たちがゴロゴロいる。これでまだ自惚れるようなら、俺もどうかしている。

 痔の手術と前田敦ちゃんのおかげで、改めて真摯に事業に取り組んでいきたいと思った。



Posted by たまじゅん at 09:44│Comments(0)
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