2012年08月06日

採用について

 若い起業家から、人材を採用する時機と、採用の基準を訊かれた。
 確かに事業が小さいうちは、難しい問題だ。

 先に「採用の基準」に関していえば、私の場合は複雑多岐な心の動きの中で、独断と偏見で採用を決める。

 人に話して驚かれるのは、応募者一人あたり5時間くらい面接をする、ってこと。
 初日2時間以上、日をおいて再度来てもらって2時間以上、採用時にも1時間くらいは話す。

 その間に、私がどれだけ気まぐれで、事業がベンチャーだから流動的で、システムも整備できてなくて、働きづらくて、儲かるかどうか不確実で、休みが取りづらいか、みっちりと説明する。
 その応募者がどんな仕事をしていきたいのかも、やはりみっちり聞く。仕事は人生でもっとも長い時間を費やす。人一人の人生だから、5時間しっかり聞いたとしても、まだ全然足りないくらいだ。

 ちなみに今いるスタッフの中には、「仕事のできない上司には死んでもらいたいと思うことがある」と、面接の席上でのたまった者もいる(-_-;)。今となっちゃ笑い話だけど、俺が殺されるってことだよね、それ。
 まあそこまでの話が盛り上がった上での発言だから、そこだけ取り上げるとおかしな感じになっちゃうけど、それくらいまで話を掘り下げるって事は間違いない。

 効率良く働いてくれるスタッフが欲しいなんて考えちゃいけないと思う。
 その人に人生に責任が取れるわけじゃなし、ガチンコでぶつかるしかない。

 全て説明した上で、それでも俺と一緒に働きたいと思ってくれるかどうか。
 それがほぼ全てだと思う。



Posted by たまじゅん at 10:36│Comments(0)
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