2012年12月30日

年末考

 店舗応援団が展開するコンサルやセミナーといった業務は、準備を含めたすべての仕事において代役が利きづらい。
 昨年までは無かった、自分でやらなきゃならない仕事を山ほど抱える中で、既存の事業に関しては人に振らざるを得ない。

 そうして気づいたのは「意外と何とかなる」って事。
 建設や不動産、飲食などで、去年までは自分がやらなきゃならないと思っていた業務の多くを、スタッフに委譲した。
 泳ぎは溺れながら覚えるというが、スタッフの成長は下手にレクチャーなんかするより速いくらいだ。まあこれは副産物。
 
 さてそんな今年でも、新しい事業に対してはサカリのついた犬のように腰を振って飛びついてしまう自分。
 7月には新たに34床の高齢者住宅を計画した。来年2月には登録を完了し、3月に工事着手する予定。
 また、10月には某レジャーホテルを買収、その営業許可を持つ会社も個人でM&Aして、もっとも信頼しているスタッフがそこの社長に就任してくれて、現在奮闘中。

 全く無軌道に見える私だが、唯一、展開の順序だけは重視している。
 それは“収益を優先させる”ということ。
 しっかり収益を挙げられれば、その後に自分のミッションを改めて自覚することもできるだろう。
 収益に責任を負わずに、ホラを吹けるのは、一握りの天才だと思う。
 孫正義しかり、渡邉美樹しかり、藤田晋しかり。
 だが残念なことに凡人には、この順序を反対にすることは難しい。少なくとも私の能力では不可能だ。

 同様に、若い起業志望者とかで「やりたいことが見つからない」とかって相談に来る人もいるが、これも順序を間違えていて、えらい遠回りしていると思う。

 まずはやらなきゃならない事を自覚するのが先じゃないだろうか。
 そしてそれを全力でやる。毎日辛いし、苦しいけど、やる。
 そして、そのやるべき事を好きになる努力をする。
 これが正しい順序じゃないだろうか。そうすれば好きな事を探せると思う。

 むしろそんなドタバタの中からしか、やりたい事って見つからないと思う。
 若者が立ち止まって考えるなんて、実にもったいない。
 それはまるで、アスリートがトレーニングしなきゃいけない年代に、理論ばっかりやっているようなものだ。
 理論も大事なんだけど、サッカー選手はサッカーを、水泳選手は水泳を、ビジネスマンは商売を、実践していないと1ミリも上手くなれない。理論だけで上手くなるなんて有り得ない。

 立ち止まってやりたい事を探したりなんかせずに、目前のやるべき事を選んで進めば間違いないと思う。
 私もまだまだ、そういう時期なんだと思う年の瀬。



Posted by たまじゅん at 10:18│Comments(0)
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