2014年05月11日

ビジネス書立ち読み雑感

 仕組みをつくろう、とかってよく聞くけど、他人に言われて作った仕組みなんて、何の役にも立たないことが多い。


 ・・・先日、久しぶりにブックオフで立ち読みした。
 このところ忙しすぎてご無沙汰だったけど、私はかなりヘヴィーな立ち読みニストだ。ブックオフだけじゃなく、書店でも読む。

 2冊くらい読破しちゃうこともあるが、立ち読みの一番いいところは、その本が買う価値があるものかどうかを短時間で判断しなきゃならない点にある。

 そういう判断を数多くこなしていると、より多くの情報が得られるし、派生して調べたいことが次々と思いつく。
 また、思いついても、都合よくそこはブックオフや本屋だから、参考書籍が売るほど置いてあるのでまた更に派生していく。

 そうやって幅広くインプットしていくと、自分なりの仮説が組み立てられる。

 それらは別に仕事のものに限った事じゃなくて、「アベノミクスを今やるのは最悪のタイミングなんじゃないだろうか」とか、「日本の国債は本当は安全なのかも」とか、「地球温暖化なんて実は起きないんじゃないだろうか」とか、いろいろだ。

 で、たまに仕事に関する仮説が立ったりして、それを実証していけば新しい収益の確立が可能になる。
 
 そうやって自分で構築した仕組みを、どう運用していくのかがビジネスなんだけど、そんな小難しいことを考えなくっても、度胸一本で会社を回している男もいるし、ウインクひとつでこの世を渡るシー・イズ・ザ・ビューティフェイスもいるのだ。
 
 とにかく真似は、役にたたん! (でも練習にはなる)

 学ぶのもいいだろうけど、学びから得られるものは学び以上のものに昇華しない。
 学びが気持ちいいのは、本丸に斬り込まなくていいからだ。

 実際に本を読んだ内容を、あるいは自分の周りで仕組みをつくれている人がいたら、真似してみるといい。
 まあ同じようには絶対できないから。

 もうね、仕組みで金が儲かるなら苦労はないんだって。
 仕組みは「あった方がいい」もので、「ないとダメ」なものじゃないと思う。

 書店には 「あなたもできる!」系の成功本が棚に並んでいると思うけど、成功本を読んで成功する確率と、成功本を読んだことがなくて成功する確率に差異なんかないと思う。

 そもそも成功本を書いている著者自身が、成功していないなんて事もある。
 ここで言う成功はもちろん“経済的な成功”なわけだけど、例えばそれがもっと広義でもいい。

 精神的な幸福を説く先生の精神が実は脆弱そのものだったり、夫婦円満の秘訣を語るタレント夫婦が実は冷え切っていたり、教育・子育てについてレクチャーしている先生の家庭が実は崩壊していたりする。

 そこから立ち直りました、的な内容もあったりするけど、それすらも誰にでも当てはまる手法なんかない。
 そんなもん読んでも、「へー」とか「ほー」としか言いようがないのだ。

 仕組みの本を読むときは、自分の中に「楽して儲けたい」という気持ちにが湧かないように注意しながら読まないと、かなり遠回りをすることになる。
 特にビジネス系の棚は、背表紙だけでもザザーっと全て見る癖をつけると、面倒なものにはまってしまうリスクを避けられると思う。
 その上で、気になったものを20冊くらい飛ばし読みする癖をつけると、さらにいいと思う。

 そうは言っても、私はブックオフ滞在時間の半分以上はマンガを読んでいるんだけどね。
 先日読んだ中では、小林まことの「青春少年マガジン」が面白かった。どうでもいいけど笑。



Posted by たまじゅん at 15:51│Comments(0)
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