店舗応援団代表たまじゅんの多角化日記

　滅多に旅行に行かない私が、3月にタイ、4月に沖縄と奇跡的に連チャンで飛行機に乗った。

　仕事してれば東京や名古屋や大阪やへの新幹線の出張はちょいちょいあるけど、今回は珍しくどっちもそういうんじゃない。
　旅行嫌いの私が、旅行の楽しさを振り返るのもどうかと思うので、逆になぜ旅行が嫌いなのかを説きたい。

　結論を急いで恐縮だが、理由は一つ「ペースを崩したくない」から。

　これはアクティブスリープの菅原さんに看破された事でもあるが、要するに日常できることが出来ないところに行くのが嫌だ。
　そういう脳なのだ。

　「日常できること」って何じゃい、と問われれば、例えばもちろん仕事はできない。
　何かあっても自分で対応できないのは、神経質な私には結構きつい。

　読みたい本があっても、手元にはない。私は一定の時間、活字を読めないと死ぬ。
　洋服もそうだし、シャンプーや洗顔剤も変わるし、大体の旅行では自分だけ好きな時間に就寝することもできない。
　あと基本的には仕事以外では、一人で無言になりたい。

　まして温泉旅館とかで相部屋だった日にゃ、全てが不自由で、便意までなえる。

　このわがままな私の旅行嫌いについて、唯一の解消法は、「長期滞在」だと思う。
　できるだけ多くのものを持ち込んで、あたかもそこで生活しているかのようにリズムを掴むことが解決すると思うが、仕事のことを考えるとそういう訳にもいかない。

　ちなみに私は、一般的な意味での情緒がかなり欠落している。

　寺社仏閣にはまったく興味がないし、景色とか見てもどうってことないし、地場産業にも名所旧跡にも興味を抱かない。

　唯一、文章と音楽には反応するので、そういうところで説明書きや文献とかあると、つい読みふけったりするし、音楽があると聴きふけったり？するが、大抵の旅行では移動間隔が短すぎて落ち着かない。

　誤解を招かないように言い添えておくが、自分には自分なりの情緒はあって、夏の終わりの夕暮れには胸が締め付けられるし、冬の夜の星空には吸い込まれそうになる。いつまででも同じ場所にとどまって、それらにひたる事もできる。

　でもそれも、自分のいつもの日常あってこそなのかもしれない。

　要するに私は、出たり見たり話したりするのが嫌いな、つまらない男なのだ。

　でも誰にも迷惑をかけてないし、子供が小さい頃は毎年ディズニーランドに泊まりで行ってたし、盆と暮れには家族を連れて関西まで行ってたので、水準をクリアしているとは言えないまでも、努力は認められてもよかろう。

　という訳で、でも今回のタイと沖縄は楽しかった～(・∀・)
　たまにはいいね。また行こうっと。